酒粕・糀にアレルギーはある?
アルコールアレルギーに気を付けよう
酒粕や糀にアレルギーはあるのでしょうか?明確にそのような症状が確認されたことは無いようですが、主にアルコール分に起因する症状が見られることがあります。
例えば、酒粕は肌や美白に良いことが知られています。そこで自前で酒粕を用意してパックなどを作る人もいますが、肌にのせたり塗ったりしたときに、アルコール分に耐え切れず、肌荒れを起こすケースがあります。
これは酒粕のアレルギーというより、アルコールや酵母に対するアレルギーです。お酒をまったく飲めない人は、酒粕パックや美容でアレルギー反応が出る可能性があります。
酒粕を使用したスキンケアで肌荒れや腫れが生じるような場合には、直ちに使用を中止し、ぬるま湯で洗い流しましょう。
アルコールを飛ばして使用する
酒粕や糀はお米が原料です。お米のアレルギーを持つ人は多くありません。麦類よりもアレルギーは起こりにくいとされていますが、前述のように、アルコールなどに起因するアレルギーにより肌が荒れてしまう方もいらっしゃいます。
特にアルコールをまったく飲めないことや、敏感肌であることをあらかじめわかっている場合、いきなり顔に塗りつけるのではなく、事前に手の甲などでパッチテストを行うようにすると良いでしょう。
しばらく置いて、ヒリヒリしたり、赤くならなければ大丈夫でしょう。あるいはパックや酒粕を利用したレシピを作る場合、加熱してアルコール分を飛ばしてしまうのも一つの方法です。
酒粕料理を作る場合は、子どもでも安心して食べられるようにする必要がありますが、しっかり加熱することで完全にアルコールの飛んだものを作れるでしょう。
酒粕パックなどアレルギー反応を起こす可能性のある場合も、アルコールに気を付けて作業することで、それほど神経質にならなくても問題ないでしょう。
酒粕自体は体に良い
残念ながら今のところ、アルコールアレルギーなどの治療法はありません。しかし、酒粕自体が一部のアレルギーを改善すると考えられています。
アレルギーを引き起こす「カテプシンB」という物質の反応を阻害する効果があり、アレルギー低減や抑制に効果的とされています。なんと、花粉症の症状を軽くする効果もあり、年明けから日々の食生活に取り入れる方もいらっしゃいます。
花粉症の治療薬は、量が増えたり副作用があったりしますが、もし酒粕や甘酒がある程度効果を発揮するようであれば、西洋薬より無害でコストパフォーマンスに優れるかもしれません。
ましてや、美容や生活習慣病の予防にも効果的な酒粕・糀は、ぜひ積極的に摂っていきたい食材の一つです。

