酒粕食材でアンチエイジングにも挑戦
美容に効果的な成分
酒粕はアンチエイジングにどのように効果を及ぼすのでしょうか?まずは美容効果から見ていきましょう。
酒粕には「アルブチン」という成分が含まれていますが、これは肌の美白効果を持っています。中には肌の漂白剤と呼ぶ向きもあり、公的な機関でも、アルブチンは確かに美白効果があると認められています。
アルブチンの特徴として、他の美白成分と比べて刺激が少なく、敏感肌や弱い人でも効果を発揮するという点が挙げられます。美容のためには積極的に摂りたい成分の一つです。
「フェルラ酸」はポリフェノールの一種で、アンチエイジングの代名詞である、抗酸化作用を発揮します。
酸化物質を取り除くことで、肌のターンオーバーを正常化し、若く健康的な肌作りをサポートします。メラニン色素の生成を抑えることでシミやそばかすの発生を防ぎ、さらに肌を白くする作用を発揮します。
体調を整えダイエット効果もある
最近では「レジスタントプロテイン」という成分が注目されています。消化吸収されにくいタンパク質で、食物繊維と似たような働きを持っています。
吸収されないということは、体内に栄養として取り込まれないのですが、むしろ体内に余分なものを排出する効果が注目されています。特に脂質や糖質を絡め取るため、ダイエットや生活習慣病の予防に効果的です。
糖質の吸収を抑えるため、血液の循環を正常にし細胞の新陳代謝を活性化させます。そして脂質を絡め取って食物繊維として機能するため、便秘解消にも効果的です。これはお米には期待できない特別な効果です。
米が麹菌と発酵することで生み出された成分で、発酵することで凝縮されてもいます。それにより、アンチエイジングや美容に効果的な成分を多く含み、かすと呼ぶにはもったいないほどの健康食品となっています。
酒粕パックできれいな肌を
最後に酒粕パックの作り方をご紹介しましょう。100グラムの酒粕と50ccの精製水を用意し、しっかりと混ぜ合わせます。温かい方が混ざりやすいため、電子レンジで10秒単位で温めるのも効果的です。これで完成です。
冷蔵庫保管によって一週間は使えるものの、毎回新しく作ることでフレッシュに使えるようになり、美容効果も期待できます。できたペーストを手に取って人肌程度に温め、適量を顔全体に伸ばしていきます。
10分ほど放置したらぬるま湯で洗い流し、乾燥予防のために乳液などを塗って完了です。ただしアルコール分が肌に刺激となる場合もあるため、パッチテストで肌が影響があった方には、あまりおすすめできません。

