子どもも喜ぶ酒粕を生かした料理

子どもに食べさせる酒粕の入った食品は、まずはおやつから始める事がおすすめです。クッキーやドリンクといったものは子どもでも食べやすく、しっかりと加熱するため、アルコール分の心配もなくなります。

薄力粉と酒粕でクラッカーを作ってみましょう。薄力粉80グラムに片栗粉20グラム、サラダ油と酒粕が30グラムです。酒粕はペーストのものを準備するか、板粕は水でふやかして柔らかくしておきましょう。

ボウルでサラダ油と酒粕以外の材料をよく混ぜ合わせ、中心部にくぼみを作ってサラダ湯を流し込みます。ヘラで切り混ぜしたら酒粕を加え、再び切り混ぜます。

空気を出来るだけ潰さずに混ぜましょう。良く混ざったら麺棒で平らに伸ばし、程よい大きさにカットした生地を170度で15分焼き、仕上げに塩を振りかけて完成です。

酒粕の酸味がチーズのような味わいで、サクサク感が大人でも病みつきになります。

あるいはココアに酒粕を投入することで、よりまろやかでコクのあるホットドリンクが出来上がります。市販のココアの元を指定の分量の水で鍋に溶かします。

この時水をまずは少量入れて酒粕も同時に入れ、しっかり混ざり切るように注意しましょう。味が異なるため、均一に混ぜたほうが美味しく感じられます。

その後、分量の水全部でしっかりと混ぜ終えたら、弱火で温めて完成です。アルコール分が気になる場合は、一度完全に沸騰させるようにしましょう。板チョコなどのミルクチョコレートを使用するとさらにまろやかな味わいになります。

そこにウォッカなどを加えると、最高に温まるホットチョコレートにもなります。

今回はスイーツ系ばかりのご紹介でしたが、そもそも、子どもが酒粕を食べても大丈夫なのでしょうか？

アルコール分に気を付ければ問題はありませんが、やはり子どもの肝臓はまだ発達途上にあり、過剰なアルコール分を摂取してしまうと、障害を生みかねないのは事実です。

それで、しっかり火を通して完全にアルコールを飛ばし、食べさせるときは、お腹いっぱいになるまで食べさせないよう監督することが必要です。

市販の甘酒はアルコール度数1パーセント未満であり、法律で未成年が飲用することも禁じられてはいません。大量に摂取しなければ、子どもでも酒粕を含んだ料理を食べることは可能です。

妊娠中の方には、酒粕はおすすめできません。アルコールが血液を通じて胎児にも送られてしまうからです。そういった状況でない限り、子どもでも酒粕を含む食品を楽しんでも大丈夫でしょう。