酒粕で肌質や髪質が改善される要因
肌に効果的か
酒粕は「レジスタントプロテイン」という、最近注目度が高まっている成分により、不要物の排出を促します。このレジスタントプロテインはタンパク質の一種なのですが、レジスタントと呼ぶ通り、消化・吸収に抵抗するタンパク質です。
吸収されにくいため、栄養素として働くことはあまりありませんが、むしろ不要物を絡め取って便と一緒に排出される効果で知られています。
特に余分な脂質や糖を除く効果があり、ダイエットや腸内環境改善作用が期待できます。これが肌質を良くするのはなぜでしょうか?
腸が不要物を長らくため込んでしまうと、必要な栄養素の吸収を妨げたり、有害なガスを発生させるなどをして内臓の働きを弱めてしまい、肌のターンオーバーを乱してしまいます。
さらに肌からも不要なものは出ます。そこから排出される毒素や余分な脂質などを減らすことで、肌に健康な栄養素が行きわたるように調整する効果があるのです。
髪にどんな効果があるか
このレジスタントプロテイン以外にも酒粕はタンパク質を含んでいます。ご存知のように、タンパク質は髪の材料となる重要な栄養素です。
酒粕を摂ることで必要な栄養素の吸収に貢献するほか、ビタミンB群などのサポートもあり、新陳代謝の向上や免疫力アップが期待できます。これは髪の健康を維持するうえで重要です。
特にビタミンB2は髪の毛を作るシステムに関わっており、細胞の修復や代謝を支えています。これらのビタミン類は血行促進や疲労回復にも効果的で、特に冬場の冷える夜に甘酒などを飲むと体を温め、疲労を除去し、体を休ませる効果で髪の健康維持にも作用があります。
さらには、酒粕を上手に利用することで、必須アミノ酸をすべて摂取することも可能です。髪の毛の健康、肌の代謝、筋肉の生成に必要な必須アミノ酸は、摂取するのが難しい栄養素でもあります。
製品や製法にもよりますが、摂取の難しさを酒粕一つで解決できるため、美容や健康に非常に効果的です。
酒粕の健康パワー
セラミドの存在も見逃せません。これは角質細胞で、肌にも髪にも必要な要素です。セラミドは、酒粕には非常に多く含まれており、肌に髪にと、潤いを補給してくれます。
お酒やお米にはこれほどの効果はないものの、発酵することで人に有益な成分を凝縮して生み出すのが酒粕です。特に添加物や糖類を含まない酒粕であればなおさらで、より自然で健康的な作用が期待できます。
これで肌パックや髪のトリートメントをするのも、また効果的です。特に酒粕パックはコストパフォーマンスにも優れています。

